近年、愛媛県内でトビイロウンカの大量飛来によって水稲場面に大きな被害が発生したことを受け、県内JAに向けて、高い防除効果を持つ箱処理剤の導入を推進しました。
今回推進を行った箱粒剤は、JA全農が農薬メーカーのコルテバ・アグリサイエンス(旧デュポン)と共同開発したウンカ類に対して卓効を示すピラキサルト(一般名:トリフルメゾピリム)を含み、県内JAおよび県農林水産研究所において実施した効果確認試験において、ウンカ類に対する高い防除効果と移植後80日以上の残効性が認められました。この結果をもって、県内JAの令和3年度水稲防除指針に新規箱処理剤が採用され、トビイロウンカによる被害を防ぐ対策として推進することとしています。県内各JAのピラキサルト採用状況は以下のとおりです。
JA |
水稲防除指針に採用されている主要箱処理剤 ※ピラキサルト(一般名:トリフルメゾピリム)含有薬剤 |
JAうま |
箱維新粒剤 |
JAえひめ未来 |
サンエース箱粒剤 |
JA周桑 |
スクラム箱粒剤 |
JAおちいまばり |
サンエース箱粒剤 |
JA今治立花 |
ゼクサロンパディート箱粒剤 |
JAえひめ中央 |
サンエース箱粒剤 |
JA松山市 |
サンエース箱粒剤 |
JA愛媛たいき |
スクラム箱粒剤 |
JAひがしうわ |
箱維新粒剤、サンエース箱粒剤 |
JAえひめ南 |
スクラム箱粒剤、サンエース箱粒剤 |
